【満足度】　★★★
　ユダヤ迫害を題材にしている中で、コメディ作品って他に思いつかない。こんなにもやさしくてせつない映画はそうそうない。ユダヤを題材にしてはいるけれど、もっと大きなテーマを感じる。
　悲しいときに悲しむのは誰にでも出来ること、常に前向きで楽しくやり過ごすグイドの明るくて強いところが、凄い。大好きで、大切な作品の一つ。

【満足度】　★★★
　顔を知らないネットの繋がりで、心の支えになっている人が、実は商売敵の憎らしい男だった。それだけでもワクワクするストーリー。 ハッピーエンドを確信しながら見守るタイプの作品。何度も観たからラストに至る細部まで全部知ってて、また観てしまう。 そして必ずそのラストで泣いてしまう。
　トム・ハンクスの、ちょっと口は悪いけどやさしい、みたいな感じにやられる。

※少し似たようなシチュエーションで、竹野内豊主演の「WITH LOVE」というドラマがあった。『ユー・ガット・メール』の方がちょい後だけどほぼ同じ頃。そういうのが話題になる時代だった。

【満足度】　★★★
　豪華なキャストによる、たくさんのラブストーリーが詰まった群像劇。クリスマス直前のいろんな形の愛を描いている。 まったく無関係の人たちではなく、どこかでちょっとずつ繋がりあっている人たち。きっと世間ってそういうものなんだろうな。

　2003年に作られたこの作品はアメリカの同時多発テロにも多少影響を受けていると感じた。 ラストに空港ロビーで再会を喜び合う人々が山ほど映し出されている。本来はそういう場なのよって言ってる気がした。

【満足度】　★★★
　ヒュー・グラントは“あの人は今…”的な元ロックスター。再起をかけて、現役カリスマ歌姫コーラに新曲を書くことになった。ドリュー・バリモアはひょんなことから作詞を手伝うことになった天然っぽい女の子。二人のラブストーリーと音楽業界の裏側も盛り込んだ作品。時々流れるロックスター時代のヒュー・グラントを含むバンドの映像がたまらなくファンキー！　これだけでも十分観る価値あり。コーラの風変わりな歌とダンスも観ているうちに、だんだん惹きこまれてしまう不思議さがある。とにかく“楽しめる！”作品。

【満足度】　★★★
　戦争から離れ男手で3人の息子を育てた父親、その息子たちもまたそれぞれの思いで戦争へ旅立つ。戦争での体験を経て家族の心はバラバラになる。壮大な自然の中、壮大な物語が拡がる。自分の人生をどう生きるのか。「落とし前」っていうのか「折り合い」っていうのか、 それは誰かに対するものではなく、自分自身の中にあるもの。男にはそういうものが大きな意味をもつのかもしれない。
　ブラッド・ピットが戦場で「サミュエル」って連呼するシーンは本当に切ない。サミュエルを守れなかったという思いは、 その後の生き方を変えてしまうほどにとても重かった。その苦しさに観ているわたしの胸もえぐられる。

　戦争が終わり故郷に帰った3人の男の話し。英雄、元銀行員、義手の水平それぞれの社会復帰。
　なかなか良い映画だった。それぞれの葛藤がよく描かれていたし、戦争の意味も考えさせられる。上品さもあって結構好きな作品だった。